このシリーズでは、私の資産の「配分」と「考え方」を定点で記録していきます。資産額そのものを誇りたいわけではありません。旅行も楽しみながら、無理なく続けられる。その“考え方”と、結果としての配分を、正直にお見せします。
本記事は個人の実践・配分の記録であり、特定の金融商品や投資手法を勧誘・推奨するものではありません(個別の投資助言ではありません)。数値は2026年6月時点。詳しくは免責事項をご覧ください。
私の資産配分:現金3割・投資7割
まず、いまの配分の全体像から。私の金融資産は、ざっくり現金3割・リスク資産(投資)7割です(2026年6月時点)。
資産配分(2026年6月時点)
※大きく分けると、現金3割・リスク資産(投資)7割。割合は概数です。
私の場合、まず大事にしているのは配分そのものより、「生活防衛資金をしっかり確保する」という“守り”です。生活防衛資金は、会社員なら一般的に半年〜1年分は確保しようと言われます(くわしくは家計見直しの順番でも触れています)。ですが私は、約800万円=2年半分以上と、少し多めに確保しています。
正直、ここまで要る?と言われれば“多め”だと思います。でも、これだけあると心に余裕が生まれるんです。たとえば投資している7割が大暴落で仮に半分になっても、生活防衛資金があれば暮らしはまったく揺らぎません。だから株価が乱高下しても、SNSやニュースの空気に飲まれず、狼狽売りもしない。長期で見ればいずれ回復すると信じているので、慌てて売る理由がないんです。
守りをこれだけ固めているからこそ、残りは「当面使う予定のない長期のお金」と割り切って、思い切って投資に回せます。現金3割・投資7割という比率は、最初から狙ったものではなく、「守りを固めて、残りで長期投資する」という順番の“結果”です。この守りがあるから、相場に一喜一憂せず、旅行も気持ちよく楽しめる——これが私のいちばんの土台です。
投資の中身と、その考え方
7割の投資部分を、何にどう振り分けているか。考え方はシンプルです。
① 非課税(NISA)を最優先。旧NISAと新NISAを合わせると、資産全体の約4割が非課税枠です。課税される特定口座より、非課税で運用できるNISAを先に埋める——これが基本方針です。
② 投資は2本柱——S&P500と、日本の高配当株。ひとつはeMAXIS Slim S&P500で、世界経済の成長を低コストでコツコツ取りにいく部分。もうひとつは日本の高配当株で、こちらは配当金を“お小遣い”として受け取り、余ったら生活費の足しや旅行貯金、買い増しに回しています。高配当株は特定口座だけでなく新NISAの成長枠でも持っていて、配当を非課税で受け取れるのがお気に入りのポイントです。S&P500で増やしつつ、配当をもらう楽しみも持っておく——「S&P500一本」には寄せていません(S&P500とオルカンの考え方は別記事で扱います)。
③ 企業型DCは、会社の制度なので“続けているだけ”。これは自分で選んだというより、会社の福利厚生で自動的に加入したものです。正直、なくてもいいかなと思うこともありますが、解約の手間を考えるとそのまま続けています。商品に良いものが少ないので、その中で手数料がいちばん安い、インデックスに近い商品を選んでいます。
ひとつ気をつけているのは、企業型DCは60歳まで引き出せないこと。もし50歳で仕事をセーブしても、50代のあいだはこのお金に手をつけられません。だから50代の生活を支えるお金は、DCとは別に用意しておく必要がある——そう考えています。
参考:金額の内訳(2026年6月時点)
配分の裏付けとして、実額も載せておきます(10万円単位/株式・投資信託は評価額、2026年6月時点)。総額そのものより、その背景にある考え方のほうが本質だと思っています。
| 区分 | 金額 | 割合 |
|---|---|---|
| 現金(生活防衛資金ほか) | 約1,100万円 | 31% |
| 新NISA(積立+成長枠) | 約1,120万円 | 32% |
| 旧NISA | 約300万円 | 8% |
| 特定口座 | 約730万円 | 21% |
| 企業型DC(老後資産) | 約300万円 | 8% |
| 合計 | 約3,550万円 | 100% |
(現金のうち約120万円は個別株の買付余力です。)目標は50歳までに5,000万円。いまはその通過点、というくらいの感覚で見ています。
旅行も楽しみながら、です
この考え方のいいところは、HGVやマリオットで旅行も楽しみながら続けられること。厚めの生活防衛資金があるから、旅の支出にも、相場急落時の安心にも余裕が生まれます。「旅も、お金も、諦めない」を、こうやって両立させているつもりです。毎月の家計のやりくりは手取り40万円の家計公開に書いています。
まとめ・次に向けて
資産形成は、額の大きさより「守りを固めること」と「続けられる仕組み」だと思っています。当面はこの方針を続け、四半期ごとに記録していきます。下落期も含めて、正直に残していくつもりです。
▶ 全体像:新NISA・資産形成 完全ガイド ▶ 投資先の考え方:eMAXIS Slim S&P500を選んだ理由 ▶ 出口戦略:新NISAの出口戦略(取り崩しの順番)
よくある質問(FAQ)
なぜ現金を3割も持っているの?
現金3割を目標にしているわけではありません。生活防衛資金(約800万円=2年半分以上)を多めに確保した結果です。一般的には半年〜1年分が目安と言われますが、多めに持つことで、投資が暴落しても暮らしが揺らがず、相場に動じずにいられます。
S&P500一本ではないの?
積立の中心はeMAXIS Slim S&P500ですが、日本の高配当株も持っています(特定口座と新NISA成長枠)。一本には寄せていません。
企業型DCも資産に含めるの?
金融資産には含めますが、60歳まで引き出せないお金なので別に管理しています。もし50歳で仕事をセーブしても、50代の生活費には使えないため、その分は別に用意しておく必要があります。
