円安でも海外旅行を諦めない|マリオットアメックス×ポイント活用で”現金払い感”を減らす方法

この記事のタイトルを見て、「円安対策の実体験を語ってくれるんだな」と思った方、すみません。率直に書きます。

私はコロナ禍以降、海外旅行に行けていません。なので「1ドル160円近くでハワイに行ってきました、こうやって節約しました」という体験談は書けないんです。

ただ、それでもこの記事を書こうと思ったのは、数字を整理してみたら「円安でも、ホテルや航空券をポイントで賄う仕組みさえ作れば、意外と行けるんじゃないか」という気持ちになってきたからです。

コロナ前に何度かハワイに行き、今もHGVオーナーとしてマリオットアメックスプレミアムを使い続けている経験から、実感を込めて書きます。

目次

円安で海外旅行費は実際いくら上がったか

まず現実の数字を見てみましょう。

コロナ前の2019年ごろ、1ドルは約108〜112円でした。2026年6月現在は155〜160円前後で推移しており、ざっくり1ドルあたり45〜50円、約40〜45%の円安水準が続いています。

さらに見落としがちなのが、現地のドル建て物価自体もコロナ後に大きく上昇していることです。ハワイは米国のインフレの影響をもろに受けており、ハワイ州の統計ではホテルの客室収益が2019年比で約25〜30%上昇しています。食費や観光費用も同様に上がっており、全体として2割以上のコスト増が続いています。つまり旅行者が感じる「高さ」は、円安だけでなく現地インフレとの二重パンチです。

試算として、ワイキキの中級ホテル(シェラトン・ワイキキクラス)を例に考えてみます。

費用項目2019年頃(1USD=110円)2026年現在(1USD=158円)差額
ホテル代
(2019年:約200USD×4泊→現在:約350USD×4泊)
88,000円221,000円+133,000円
現地食費・観光
(2019年:約800USD→現在:約1,100USD)
88,000円174,000円+86,000円
合計(ホテル+現地費用)176,000円395,000円+219,000円

※航空券はJAL・ANAなど円建て販売のケースが多く、為替レートが直接反映されるわけではありません。ただし航空会社が円安分を価格に転嫁するため、実態としては値上がりしています。今回の試算からは除外しています

同じような旅行をするのに、円安+現地インフレで約22万円多くかかるという試算になります。これは粗い概算ですが、「最近のハワイは高くなった」という肌感覚を数字で表すとこのくらいのインパクトがあります。

海外決済の手数料、今どうなっているか

クレジットカードで海外払いをすると、外貨取扱手数料が上乗せされます。

2025年以降、主要カードの手数料はこうなっています。

カード海外利用手数料備考
マリオットアメックスプレミアム3.5%2025年8月〜値上げ
エポスカード(全種)3.85%2025年7月〜値上げ
楽天カード(VISA/Master)3.63%2025年3月〜値上げ
イオンカード1.60%
JCBカード(プロパー)1.60%米国ではDISCOVER加盟店で利用可
Revolut(デビット)条件次第で0%クレジットカードではない

大きなポイントは、2025年に各社が相次いで値上げしたことです。マリオットアメックスは2.0%→3.5%、エポスカードは2.2%→3.85%と、かつて「海外に強いカード」として紹介されていたカードも軒並み改悪されました。

それでも私がマリオットアメックスを海外でも使う理由

手数料だけ見ると、マリオットアメックスは海外利用に不向きなカードになりました。

でも、私は海外でもこのカードを使うつもりでいます。理由はシンプルです。

年間利用額に応じて75,000ポイントが付与される無料宿泊特典があるからです。

ただし、ここは正直に書かないといけません。2025年8月のリニューアルで、この特典の条件が大きく変わりました。

〜2025年(旧条件)2026年〜(新条件)
年会費49,500円82,500円
75,000pt無料宿泊特典年150万円利用で付与年400万円利用で付与
プラチナエリート条件年400万円利用年500万円利用

私は12月が年会費の更新月で、2025年12月から82,500円に切り替わりました。ただし特典条件については端境期のため、2025年の1年間は旧条件(150万円で75,000ポイント)が適用され、400万円利用でプラチナエリートになれました。

2026年からは400万円利用で無料宿泊特典、500万円利用でプラチナエリートと、かなりハードルが上がっています。

それでも私が使い続ける理由は変わりません。75,000ポイントをマリオット系ホテルの宿泊に使うと、カテゴリによっては1泊8〜10万円相当の部屋に泊まれます。年会費82,500円を400万円使って取り戻せるなら、元は取れる計算です。

つまり、数%の海外手数料より、無料宿泊特典の価値の方がはるかに大きいというのが私の結論です。

例えば、海外旅行で50万円使ったとして、手数料3.5%は17,500円。これは確かに無視できない金額ですが、400万円修行を達成して得られる75,000ポイント(≒8万円相当以上)と比べれば、優先順位は明らかです。

「ただし」の話:海外手数料を抑えたい人向けのサブカード

正直に書くと、手数料ゼロに近いカードも存在します。旅行頻度が高く、現地での支払いが多い方にとっては有力な選択肢です。

Revolut(レボリュート)

フィンテック系のプリペイド型カード。条件を満たせば為替手数料ゼロで海外決済できます。スタンダードプランは月間一定額まで無料。ただし、クレジットカードではないのでポイントは貯まりません。

JCBカード

手数料1.60%で業界最安水準。アメリカ・ハワイではDISCOVERネットワーク経由で使えるため、意外と加盟店が多いです。私はハワイ旅行の際、JCBブランドの楽天カード(一般)を必ず持っていきます。

理由が少し変わっていて、ワイキキを走るトロリーバス「ワイキキ・トロリー」のピンライン(アラモアナ〜ワイキキ間)が、JCBカード提示で無料になるんです。プロパーカードでなくても、カード券面にJCBロゴがあれば対象(JCBプリペイドは除く)。キャンペーン期間は2028年3月まで延長されています。小さな特典ですが、ホノルル観光には地味に助かります。

JCBカードW

39歳以下限定で入会できる年会費永久無料カード。手数料1.60%と低水準で、ポイント還元率も通常のJCBカードの2倍。ハワイ・アメリカでの利用なら、DISCOVERネットワーク経由で加盟店も広く使えます。

なお、以前は「手数料が安い」とよく紹介されていたエポスゴールドカードも、2025年7月から3.85%に値上がりしました。海外手数料に関しては、各カード会社の改悪が相次いでいる状況です。申し込み前に公式サイトで最新情報を確認することをおすすめします。

ホテル代をポイントで消す

手数料の話を書きましたが、正直なところ数%の手数料を節約するより、ホテル代をまるごとポイントで払う方が効果はずっと大きいと思っています。

マリオットポイント宿泊

ハワイのマリオット系ホテル(例:シェラトン・ワイキキ)は、円安で日本円換算の宿泊費が大幅に上がりました。でも、マリオットポイントで宿泊する場合、必要ポイント数はドル建て価格とは連動しません。

つまり、1泊50,000ポイントで泊まれるホテルは、円安でも変わらず50,000ポイントです。現金払いなら20万円以上かかる部屋も、ポイントで払えば円安の影響をそのまま受けずに済みます。

HGV会員権

HGV(ヒルトン・グランド・バケーションズ)の会員権も、似た面があります。私はハワイに隔年プランのHGV物件を持っていますが、年会費はドル建てのため円安になると円換算では高くなります。正直に言えば、この点は円安の影響を受けます。

ただ、それでも「毎年ないし隔年でハワイに泊まれる権利を持っている」という構造は変わりません。ホテルを都度現金で予約するよりも、宿泊コストが読みやすく、現地の需給やシーズン価格に左右されにくいという安心感があります。

「海外旅行費が上がった」と感じるのは、主に現金(円)で宿泊費を払うケースです。ポイントや会員権を活用していると、その実感がかなり薄まります。

マイル活用で「航空券代ゼロ」を目指す

率直に言うと、円安対策としてもう一つ大きな柱があります。航空券です。

ハワイへの航空券は、円建て販売が多いため為替レートが直接反映されるわけではありませんが、航空会社が円安分を価格に転嫁するため、実態としては値上がりが続いています。エコノミーでも1人15〜20万円、夫婦2人なら30〜40万円になることも珍しくありません。ホテルをポイントで節約しても、航空券で大きく出ていくという構造は変わりません。

ここで活きてくるのがマイルです。例えばJALやANAのマイルを使えば、燃油サーチャージと税金だけで特典航空券を取れる場合があります。燃油サーチャージも円安で上がっていますが、それでも現金で買うよりはるかに安く済みます。

私自身はまだマイル活用を本格的に実践できていませんが、「ホテルはマリオットポイントまたはHGV会員権、航空券はマイル」という組み合わせが揃えば、ハワイ旅行の現金支出をかなり圧縮できると考えています。これが今の私の課題です。

新NISAの積立が、円安への間接的なクッションになる

旅行とは直接関係ない話に見えるかもしれませんが、私にとって新NISAの積立は円安対策の一つだと考えています。

eMAXIS Slim S&P500など米国株インデックスに積み立てると、資産がドル建てで増えていきます。円安が進むほど、円換算での評価額は上がります。つまり、円安で旅行費が上がる一方で、円安で資産評価額も上がるという関係になります。

もちろん株価は変動するので「円安になれば必ず儲かる」という単純な話ではありません。ただ、長期積立という前提では、円安が続く局面でも資産が目減りしにくい構造になります。旅行費の増加を完全にカバーできるわけではありませんが、心理的なクッションにはなっていると感じています。

まとめ:タビカネ的・円安対策の結論

対策効果向いている人
海外手数料の低いカードに切り替え中(数千〜1万円/回)現地での支払いが多い人
Revolutなどフィンテック活用大(手数料ほぼゼロ)手数料を徹底的に抑えたい人
ポイント宿泊に切り替える大(円安影響を受けにくい)マリオット・ヒルトン系が好きな人
HGVなど会員権を持つ中〜大(宿泊コストが読みやすい)特定リゾートに毎年/隔年行く人
新NISAで米国株を積み立てる中(円安時の資産評価額が上がる)長期で資産形成と旅行を両立したい人

私の結論は、「お得な1枚を探すより、ポイントが貯まる仕組みを作る方が、長期的に円安に強い」です。

マリオットアメックスの海外手数料3.5%は確かにデメリットです。2026年からは400万円利用で無料宿泊特典、500万円でプラチナエリートと条件も厳しくなりました。それでも、特典の価値と比べれば、私には「使い続ける」という答えが出ています。

もちろん、マリオットに全く泊まらない方には全く違う結論になります。自分の旅行スタイルに合った「ポイント設計」を考えることが、少なくとも私にとっては円安時代の旅行費への一番の答えになっています。

おまけ:旅行資金は専用口座で「別腹」にする

最後にもう一つ、お金の管理の話です。私は旅行費用を普段の家計とは別の口座に積み立てています。

具体的には毎月2万円+ボーナス時10万円を旅行専用口座へ。年間44万円になります。「旅行に行きたいけど家計が…」というストレスを減らすための仕組みです。

円安で旅行費が上がっているのは事実ですが、「その都度家計から捻出する」より「最初から別腹で積んでおく」方が、精神的にかなり楽です。旅行をためらう理由が一つ減ります。

貯金は「先取り」が鉄則です。給料日に自動的に旅行口座へ移す仕組みを作れば、意識しなくても積み上がります。家計の見直し方については家計見直しの順番にも書いていますので、参考にしてみてください。

年間300万円の決済をどう使うかで、旅行1回分が変わる

改めて整理すると、円安への対策は「為替テクニック」より「クレカ・ポイント戦略」の方がインパクトが大きいと思っています。

年間300万円の日常決済をマリオットアメックスに集中させれば、ポイントが積み上がり、ホテル宿泊に使える。さらにマイルも貯まれば航空券も圧縮できる。年間300万円の使い方次第で、ハワイ旅行1回分の価値が出てくる可能性があります。

円安に「勝とう」とするより、円をなるべく使わない仕組みを作る。それが私なりの答えです。

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この記事を書いた人

旅金のアバター 旅金 40代会社員 / HGVオーナー / 新NISA実践中

40代会社員。ITバックグラウンドを持ちながら、マイル・クレジットカード・資産形成・旅行を軸に「お金と時間を賢く使う生き方」を実践中。HGVタイムシェア(ハワイ物件)オーナー。楽天証券で新NISAを活用しながら、数年以内のセミリタイアを目標に資産を積み上げている。このブログでは、実際の数字と体験をもとにしたリアルな情報を発信していきます。

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