HGVの説明会で即決した話|ハワイ3泊無料につられて行った37歳夫婦の正直な記録

HGV(ヒルトン・グランド・バケーションズ)のタイムシェアを買ったのは、2019年の夏、私が37歳のときでした。きっかけは新婚旅行の帰り道です。羽田空港で声を掛けられて、後日参加した説明会で、その日のうちに契約しました。数百万円の買い物を即決した、ということになります。

こう書くと勢いで衝動買いしたように聞こえるかもしれませんが、正直に言うと、別に押し売りされたわけではありません。ちゃんと納得して決めました。ただ、7年が経った今になって、当時きちんと考えていなかったことが2つあると感じています。為替と、出口(手放すときのこと)です。

この記事では、HGVの説明会・勧誘が実際にどんなものだったかを、覚えている範囲で正直に書きます。買うように煽るつもりも、逆に不安を煽るつもりもありません。これから説明会に行こうか迷っている方へ、リアルな判断材料になればと思います。そもそもHGVとは何か、という方は、先にHGVとは何かを読んでいただくと、この記事もわかりやすいと思います。

目次

入り口は羽田空港の「ハワイ3泊無料」

最初のきっかけは羽田空港でした。記憶では、空港内を歩いているときに「ハワイに3泊、無料で泊まれる宿泊券をお渡しできます」という趣旨で声をかけられたと思います。

その場で何かを契約するわけではなく、後日あらためて説明会に参加すれば、という流れでした。当時は大阪に住んでいたので、後日コンラッド大阪での説明会に参加することになりました。

正直に言うと、この時点では「タダでハワイに泊まれるなら、話だけ聞いてみよう」という程度の軽い気持ちでした。もっと言うと、何の説明会かも正直分かっていないまま、とりあえず行ってみて無料宿泊券をもらってこよう、くらいでした。

説明会は「ハワイの雰囲気」から始まった

コンラッド大阪の説明会で、まず覚えているのは、担当の方がアロハシャツを着ていたことです。会場全体もどこか南国の空気で、堅い契約の場というより、これからバカンスの相談をする、という雰囲気づくりがされていたように思います。

所要時間も最初に聞いていました。「1.5〜2時間くらいです」という案内だったと思います。ところが、話を聞いているうちに、私も妻もだんだん本気で興味が出てきました。質問もこちらからするようになって、結果的に説明会は3時間ほどかかりました。別に押し切られて長くなったというより、自分たちが乗り気になって長くなった、というのが正直なところです。

営業はあった。ただ「押し売り」ではなかった

ここが、この記事でいちばん正直に書いておきたいところです。タイムシェアの勧誘には「強引」「断れない」というイメージがあると思いますが、私が体験したのは違いました。「今買わないと後悔する」といった脅しのような言い方はなく、押し売りされた感覚もありませんでした。

ただ、営業がなかったわけではありません。いちばん営業だと感じたのは、「今日この場で決めていただけるなら、この条件で」という、決断を今日に寄せるための案内はありました。結婚式場の見学で言われる「本日ご成約いただければ」に近いものを感じました。

一方で、フェア(公平)だと感じた場面もあります。最終の場面で、担当の方が「ご夫婦でゆっくり相談してください」と言って、20分ほど席を外してくれたことです。妻と二人だけで、買うかどうかを話す時間がありました。この時間があったことは、今振り返っても、強引な勧誘ではなかったと感じる理由の1つになっています。

数百万円を、その日のうちに決めた

そして私たちは、その20分の相談を経て契約しました。買ったのは、ハワイの物件・隔年(2年に1回)利用のプランです。価格は約26,000ドル、当時(2019年夏)のレートが1ドル約106〜109円でしたので、日本円でおよそ250〜300万円でした。隔年プランの仕組みは隔年プランの記事で詳しく書いています。

正直に言うと、数百万円の買い物を即日で決めたことに、勢いが全くなかったとは言えません。結婚したばかりで多少気持ちが浮ついていたかもしれません。でも、説明に納得したうえでの決断でしたし、後になって「買わなければよかった」と思ったことも今のところありません。

ひとつ補足しておくと、タイムシェアは「ホテル代がずっと無料になる権利」ではありません。将来の宿泊費を前払いという形で、毎年維持費を払い続ける仕組みです。買った瞬間に旅行費がタダになるわけではない、という点は、伝えておきたいところです。

ここまでが「あの日の記憶」です。ここからは、7年が経った今だからわかることを、正直に2つ書きます。

7年経って思うこと①:為替を真剣に考えていなかった

維持費はドル建てで請求されます。隔年プランなので、ポイントが付与される年とそうでない年で金額に差はありますが、付与される年の維持費を、当時の私はなんとなく「20万円くらいか、まぁ払っていけそうだな」と思っていました。購入時のレートで頭の中の計算をしていたからです。

ところが、ここ数年の円安で、同じドル額の請求が、円に直すと「30万円近く」まで上がってきています。ドルの金額自体が大きく変わったわけではなく、為替だけで支払額が増えた、というのが正直な実感です。

説明会で為替の話が出なかったわけではありませんが、自分でもそこを真剣に詰めていませんでした。購入価格のことは一生懸命考えたのに、「円安になっても、20年・30年と払い続けられるか」という考えは薄かったと思います。正直、1ドル160円超の円安になるなんて、2019年に想定できていた人などほぼいないとも思うので、ここはやむなしと割り切ってまいます。

維持費の実際の金額と年ごとの推移は、別の記事に細かくまとめています。リアルな数字を見たい方はHGVの維持費を公開をご覧ください。これから説明会に行く方には、価格そのものよりも、「為替が動いても払い続けられる維持費か」を先に冷静に見てほしいと思います。

7年経って思うこと②:出口を、今も決められていない

もう一つ、正直に書きます。私は今でも、このHGVの出口を決められていません。出口というのは、いつ・どうやって手放すか、ということです。タイムシェアは買うときの説明はたくさん受けますが、売るときの話は積極的には出てこなかったと思います。

リセール(中古売却)の相場を見るかぎり、おそらく私の物件も、売れたとしても購入額の半分以下になるだろうとは思っています。そこは覚悟しています。ただ正直なところ、これから先、「いつ売るのか」「使い切るのか」「歳をとって旅行に行かなくなったらどうするのか」を、まだ自分の中で整理できていません。

買うときは3時間も真剣に考えたのに、出口だけは7年間ずっと先送りにしている、というのが私の現在地です。買って後悔したこと・それでも続けている理由はHGV購入で後悔したこと4選にもう少し具体的にまとめています。

それでも、実際に3回使いました

ここまで反省ばかり書いてきましたが、買って良かったと思える面ももちろんあります。実際に、私たち夫婦はこのHGVを使って3回旅行に行きました。ハワイのホクラニに1回、そして沖縄の瀬底(せそこ)に2回です。

特に瀬底は、海の近くでゆっくり過ごせて、夫婦ともに気に入っています。コロナ禍で海外が遠くなった時期も、国内のリゾートとして使えたのは助かりました。維持費という固定費がある以上、「せっかく払っているのだからちゃんと行こう」と腰が上がる、という効果も正直あります。維持費が高いと思うこともありますが、家族の時間としての満足は確実にある、というのが両方とも本音です。

まとめ:あの日の自分に伝えるなら

もし2019年の夏、コンラッド大阪で契約を決める直前の自分に声をかけられるとしても、「買うな」とは言わないです。実際に3回使って、とても満足している部分があるからです。

ただ、これだけは伝えます。価格よりも先に、為替と出口も考えておけ、と。維持費はドル建てなので、円安が進めば負担は増えます。20万円のつもりが30万円になる未来があると、知っておくべきでした。そして手放すときは購入額の半分以下が当たり前で、出口を決めずに買うと、7年経っても先送りし続けることになります。

私が体験したかぎり、タイムシェアの説明会は強引なものではありませんでした。でも、心地よい雰囲気のなかで決めるからこそ、冷静な頭でしか見えない「為替」と「出口」は、自分から意識しないと素通りしてしまいます。これから説明会に行く方が、ハワイの空気を楽しみながらも、その2つだけは冷静に持ち帰れますように。

HGVという仕組み全体を知りたい方は、HGV完全ガイドに判断材料をまとめています。あわせてどうぞ。これから説明会に行く方で「その場では決めたくない」という方には、HGV説明会は断ってもいい?で、断り方と上手な持ち帰り方をまとめています。

※本記事は私自身の購入体験と、2026年6月時点での実感をもとにした個人の記録です。為替やリセール価格などの数値は今後変動します。購入の判断は免責事項もあわせてご確認のうえ、ご自身でご検討ください。

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この記事を書いた人

旅金のアバター 旅金 40代会社員 / HGVオーナー / 新NISA実践中

40代会社員。ITバックグラウンドを持ちながら、マイル・クレジットカード・資産形成・旅行を軸に「お金と時間を賢く使う生き方」を実践中。HGVタイムシェア(ハワイ物件)オーナー。マネックス証券の新NISAを中心に、楽天証券も併用しながら、50歳でのセミリタイアを目標に資産を積み上げている。このブログでは、実際の数字と体験をもとにしたリアルな情報を発信していきます。

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