HGVのタイムシェアを購入してから数年が経ちました。旅行のたびに「入っていてよかった」と思う瞬間がある一方、正直に言うと「こんなはずじゃなかった」と感じた点もあります。
この記事では、オーナーとして実際に感じた後悔したこと4つとそれでも続けている理由を、包み隠さず書きます。購入を検討している方にとって、最もリアルな判断材料になると思います。
後悔したこと① 為替リスクをちゃんとイメージできていなかった
維持費はドル建てで請求されます。購入時(2019〜2020年頃)は1ドル約106〜109円でしたが、現在は150〜160円台。同じドル額でも、円安が進むほど円換算の支払額が増えます。
頭ではわかっていたつもりでしたが、実際にここまで円安が続くとは正直イメージできていませんでした。購入時と現在の付与年の維持費を比べると、約7万円増えています。為替リスクは購入前にもっと真剣に考えるべきでした。
私の場合、直近の実績はこのとおりです。
| 年 | 支払額(円) | ポイント付与 |
|---|---|---|
| 2023年 | 226,100円 | あり |
| 2024年 | 36,295円 | なし |
| 2025年 | 298,872円 | あり |
| 2026年 | 42,871円 | なし |
2年間の平均で年約13〜17万円。「毎年4万円くらい」という印象で購入すると、付与年の請求書を見て驚くことになります。詳しくは「HGVの維持費を公開」の記事をご覧ください。
金銭面だけで見れば、損益分岐点は20年以上先になる試算です。純粋にお得かと問われると、正直お得感は少なめです。
後悔したこと② コロナ禍以降、海外旅行が遠くなった
購入当時は海外旅行を前提に検討していました。しかしコロナ禍で海外旅行が一気に難しくなり、その間も維持費は毎年請求され続けます。「旅行に行けない年も払い続ける」という状況は、想定していなかったストレスでした。
HGVのポイントは国内のリゾート(沖縄・京都など)でも使えるため、国内旅行に切り替えることで対応はできています。ただ、ひとつ知っておいてほしいのがポイントの効率性です。
実は、国内のリゾートより海外のリゾートの方が、予約に必要なポイント数が少ない傾向があります。つまり、国内リゾートばかり使っていると、同じポイント数でより高価値な海外リゾートに泊まれたはずなのに、という割高感が出てきます。「海外旅行が難しい時期に持っていても、ポイントを使い切れない」という状況は購入前には想定していませんでした。
後悔したこと③ 円安で海外旅行がさらに遠くなった
コロナに加えて、円安の進行が追い打ちをかけています。購入時(2019〜2020年頃)は1ドル約106〜109円でしたが、現在は150〜160円台。
影響は2つあります。
- 維持費の実質負担が増えた:ドル建て請求のため、同じドル額でも円換算が大きく上がった。2023年と2025年の付与年を比較すると約7万円増えている
- 旅行全体のコストが上がった:ハワイへの航空券・現地での飲食費など、旅行全体の費用が円安で割高になり、「ポイントで宿泊できても、旅費全体が高くなった」という状況になっている
購入時には予測できなかったこととはいえ、円安がここまで続くとは想定していませんでした。
後悔したこと④ 途中でやめたくなっても、出口が少ない
タイムシェアは所有権ですが、一般的な不動産とは異なり、売却できる場面が限られています。購入価格の大部分は戻ってこないと考えた方がよく、実際に売却しようとしても買い手を見つけにくいケースが多いという記事を以前読んだことがあります。
車や家電であれば「使わなくなったら売る」という選択肢がありますが、タイムシェアはその選択肢が非常に狭いです。「維持費を払い続けるのが難しくなったとき、どうするか」という出口のイメージを、購入前にもっと具体的に考えておくべきでした。
それでも続けている理由
後悔した点を4つ挙げましたが、それでも私はHGVを続けています。理由は正直に言うと「やめる手段が難しい」という面もあります。ただそれだけではなく、使うたびに感じるプラスの面も確かにあります。
ワンランク上の客室・ホテルに泊まれる満足感
HGVポイントで泊まれるリゾートは、一般予約すると1泊65,000〜90,000円クラスです。自分でお金を出すとなると躊躇するグレードの部屋に、維持費の範囲内で泊まれる体験は毎回満足度が高いです。
「ちょっといい部屋」ではなく、明らかにワンランク上の空間で過ごす体験は、旅の質を大きく変えます。これはHGVを持ち続ける最大の理由です。
選択肢が広く、旅行計画が楽しい
沖縄・京都・ラスベガス・カリフォルニア・カンクンなど、HGV系列のリゾートは国内外に広がっています。「次はどこに行こうか」と旅行先を選ぶプロセス自体が楽しみになっています。
7泊分のポイントを3泊と4泊に分けて使えるため、年に2回、異なる場所に行くこともできます。旅行の選択肢が広がること自体に価値を感じています。
定期的に旅行しようという気持ちになる
維持費を払っているからこそ「使わなければもったいない」という気持ちが働き、旅行に行く理由になります。忙しい日常の中で、旅行を後回しにしがちな人にとって、この「強制力」は意外と大きなメリットです。
実際、HGVがなければ旅行の頻度はもっと下がっていたと思います。
旅行から帰った後、「やっぱり入っていてよかった」と思う
後悔は主に「お金の話」をしているときに感じます。しかし実際にHGVのリゾートに泊まって帰ってきた後は、毎回「入っていてよかった」という気持ちになります。
数字では測れないこの体験の質が、続けている一番の理由かもしれません。
まとめ:HGVは「旅の体験価値」にお金を払うもの
- 後悔したこと:維持費が高い・コロナで海外旅行が遠くなった・円安で負担増・売却市場がほぼない
- 続けている理由:ワンランク上の宿泊体験・選択肢の広さ・旅行への動機づけ・帰った後の満足感
HGVは「投資」として考えると割に合いません。しかし「定期的にワンランク上の旅行体験を強制的に作る仕組み」として考えると、一定の価値があります。
購入を検討している方には、金銭的な損益よりも「自分はこの体験にお金を払う価値があると感じられるか」という視点で判断することをおすすめします。コロナや円安のように予測できない変化が長期間の影響を与えることも、あらかじめ念頭に置いておくと安心です。
📚 HGVシリーズ記事
- 【第1回】HGVの維持費を公開|リアルな年間コストを解説
- 【第2回】HGVはお得?元が取れる人・取れない人をオーナーが正直に解説
- 【第3回】HGV購入で後悔したこと4選|それでも続けている理由を正直に話す (この記事)
